岸田首相は1月19日、官邸で医療・介護・福祉関係団体と賃上げについて意見交換を行った。これは15日の中小企業との車座対話から22日の政労使の意見交換まで続く、一連の賃上げ要請として開かれたもの。
岸田首相は挨拶の中で、「賃金が上がり、可処分所得が増えるという状況を今年夏には確実に作り上げるため、医療・介護・障害福祉分野において率先して賃上げを実現していく官民連携の姿勢が欠かせない。こうした考えで報酬改定に臨み、そして公的価格の在り方を見直してきた」と2024年度のトリプル改定に臨んだことを説明。「是非とも報酬改定に見合う物価に負けない賃上げの実現、それも現場の幅広い職種の方に賃上げを行きわたらせていくことをお願い申し上げる」と要請した。
会合には松本吉郎日本医師会長をはじめ三師会の会長や病院団体の代表などが出席。賃上げに向けて積極的に取り組むことを表明した。