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「救急外来における処置のための子どもの鎮静・鎮痛」について著者の井上信明先生にお聞きしました

No.5207 (2024年02月10日発行) P.67

登録日: 2024-02-01

最終更新日: 2024-02-01

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救急外来における処置のための子どもの鎮静・鎮痛

●執筆
井上信明(国立国際医療研究センター国際医療協力局人材開発部、研修課長)

●商品説明
判型:A4判
頁数:39頁、図6点、表11点、別添資料2点
価格:2,200円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えてください。


まず、本コンテンツの特徴は、忙しい救急外来で使用することを想定して作成されていることです。これまでも、子どもの鎮静・鎮痛に関する書籍はあったかと思いますが、主に救急外来での使用を意識したものになると、多くなかったかもしれません。したがって、痛みや不安を抱えて救急外来を受診している子どもたちのことを考え、子どもたちに与える苦痛を最小限にすることを念頭に置いて作成した本コンテンツは、少しユニークであると言えるでしょう。

また、私自身が米国やオーストラリアの救急外来で実際に経験してきた、子どもに対する鎮静・鎮痛に関する様々な知見、また、日本の小児救急医療の現場で実践してきた内容を含んでいます。したがって、臨床の現場で必要とされるエッセンスは、ある程度網羅されているのではないかと思います。

─医療現場での実際の活用方法を教えて下さい。

もし皆様の診療する救急外来で、いまだに子どもを押さえつけて痛みを伴う処置を行っているのであれば、その診療は世界の医療界では、時代遅れ、そして子どもの人権を無視した野蛮な行為と言われざるをえないということを、知ることが必要です。人的資源が極端に制限された日本の救急外来で、鎮静を行うことは非常に難しいと思います。しかし、子どもたちに最善の医療を提供するために、私たちはこれまでも不可能を可能にしてきました。ぜひ私たちのマインドを変えるところから始めて頂きたいと思っています。

実際の活用については、薬剤をひとつ決め、その薬剤の使用に習熟することをお勧めしています。本書の中でも紹介していますが、実際に使用する薬剤は決して多くはありません。ひとつの薬剤に習熟する過程で、適用や禁忌を深く知り、鎮静に必要な環境整備を進めていくことになります。したがって、まずは小さいところから始めることをお勧めします。

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