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発熱,下腹部痛,不正性器出血を認め救急搬送された60代女性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(48)]

No.5209 (2024年02月24日発行) P.11

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院高度救命救急センター長)

執筆: 妹尾聡美 (済生会横浜市東部病院救急科・外傷センター医長)

登録日: 2024-02-22

最終更新日: 2024-02-20

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【60代 女性】

主訴
発熱,下腹部痛
現病歴
3日前より軽度の発熱,下腹部痛を認めていた。その後も発熱が継続し下腹部痛の増悪,不正性器出血を認めたため救急要請し当院ERへ搬送となった。不正性器出血は1カ月前から断続的にみられていた
既往歴
子宮留水腫
常用薬
ステロイドなど易感染性となる内服薬なし
現症
意識清明,呼吸数 30回/分,脈拍数 84回/分(不整),血圧 142/78mmHg,体温37.9℃,酸素飽和度 98%(室内気)
身体所見
腹部は平坦で軟,下腹部正中に自発痛・圧痛を認める。パット内は悪臭を伴う膿性帯下を少量認め,出血はない
血液検査
WBC 9.92×103/μL,Hb 13.3g/dL,PLT 17.8×104/μL,TB 0.7mg/dL,AST 11U/L,ALT 9U/L,LD 165U/L,CRP 10.73mg/dL

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