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膝痛診察(非外傷)[骨折ファーストタッチ ─decision makingのための骨折の考え方─(29)]

No.5224 (2024年06月08日発行) P.38

海透優太 (JCHO若狭高浜病院整形外科医長/臨床研修センター長)

登録日: 2024-06-10

最終更新日: 2024-06-07

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▶今回はプライマリ・ケア外来でよく遭遇する疾患をもとに,膝痛診療(非外傷)の手順について解説していきます。

▶プライマリ・ケア外来での膝痛3大障害は,変形性膝関節症半月板損傷偽痛風です。まずは「典型的にはこう来る」をおさらいして病歴で疾患を予測できるようにしましょう。

膝痛3大障害の典型例
①変形性膝関節症:中高年(特に女性)で,「以前から膝に違和感があったが徐々に痛みが増している」「普段より膝に負担がかかる作業をしてから膝が痛くて腫れている」
②半月板損傷:若者ならスポーツなどでの外傷を契機に,高齢者なら軽微な外力が加わって起きる。膝の曲げ伸ばしで痛みや引っかかりを訴える
③偽痛風:50歳以降で,急激に関節が腫れて熱があるが比較的元気な方。腫れる関節は単~少関節で,膝・足首・肘・手首が多い

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