米国臨床留学時(1996〜98年)に師事したランドール・ウルフ氏(写真1)から学び、内視鏡下心房細動手術(ウルフ-オオツカ法)の第1例を行ったのが2008年10月。技術的な難しさは感じなかった。しかし、カテーテルアブレーションが孤立性心房細動の観血的治療として唯一無二のような時代。正直なところ、続けていくべきか大いに悩んでいた。そんな私の背中をぐいと押してくれたのが尾形益雄さん(83)である。
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