ある木曜日の昼食時にテレビをつけると、火事のニュースが流れていた。20人以上が放火による火災に巻き込まれているという状況を聞き、すぐさま府警本部に電話した。
詳細な情報がなく、わかりしだい連絡をするとのことだったが、1時間以上たっても連絡がなく、再度連絡し、医師を検案支援に向かわせると申し入れをしたが、「必要ない」との回答であった。しかし報道では、死傷者は30名に上るとの予想が出ており、さすがに1人の警察医が検案を行うのは無理と判断し、医師1名と歯科医師1名を情報収集と検案支援のため、遺体安置所である警察学校体育館に派遣した。
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