疾患の診断に要する時間は、疾患の種類、症状の現れ方、患者の状態、医療機関の設備などによって大きく異なる。一部の疾患では迅速な診断が可能であるが、ほとんどの疾患は詳細な検査や経過観察が必要となり、診断までに時間がかかることがある。
循環器疾患の中でも、心筋梗塞は典型的な胸痛や心電図の変化、血液検査(心筋マーカー)の結果により、比較的短時間で診断できる。しかし、発作が一過性の不整脈疾患の場合、12誘導心電図や24時間ホルター心電図で捕捉されないと診断に時間を要することがある。近年、長時間(7~14日間)心電図をモニタリングできる心電計の出現と発展によって診断されるケースもあり、需要が増えている。
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