中央社会保険医療協議会総会(田辺国昭会長)は9月30日の会合で、来年4月から施行される「患者申出療養」に関する制度設計案を了承した。
患者申出療養は新たな保険外併用療養の1つで、患者が希望した国内未承認・適用外の医療機器・医薬品について、臨床研究中核病院や協力医療機関で医療が受けられる仕組み。保険収載を前提とする。患者の申出に基づき、臨床研究中核病院が臨床計画を作成し、新設される「患者申出療養評価会議」で専門家などが実施の可否を審議。承認までは申請から原則6週間、前例がある場合は2週間とするが、判断が難しい場合は慎重に対応する。
エビデンス不足や専門家不在などの理由で、臨床研究中核病院が患者の希望に応えられないと判断する場合について厚労省は、「調査内容と結果を明らかにして、患者が納得できるよう対応してもらえれば、良い支援をしたと捉えられる」と説明した。