【Q】
現在,医師の不足が言われているが,特に不足が著明と言われる内科,外科,産婦人科の領域に女性医師の何パーセントが進出しているのか。統計などがあれば。 (東京都 K)
【A】
わが国の医師,歯科医師などの数については,厚生労働省大臣官房統計情報部より「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」があり,2013(平成25)年に「平成24(2012)年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」が発表され,これにより医業を行っている医師数の現状が把握できる。
それによると,現在の医師総数は30万3268人で男性医師は24万3627人,女性医師は5万9641人となっている(平成24年12月31日現在)。
このうち医療施設(病院,診療所)に従事している者は28万8850人(男性23万2161人,女性5万6689人,以下同じ)であり,他は介護老人保健施設3189人(2782人,407人),医育機関・行政機関・産業医・保健衛生業務の従事者8625人(6816人,1809人),その他業務従事者・無職者2602人(1867人,735人),不詳2人となっている。
ご質問の内科,外科,産婦人科などの領域での女性医師の占める割合であるが,医療施設の診療科種別に関しては表1のようである。
以上からご質問の医療施設で内科,外科,産婦人科医療に従事している女性医師の女性医師総数に占める割合は以下のようになる〔( )内は医療施設での女性医師総数に対する割合〕。
内科1万7379人,29.1%(30.7%),外科3953人,6.6%(7%),産婦人科3998人,6.7%(7.1%)
その他の項目,診療科などについては,上記「概況」を参照されたい。