2011 年公開。成島 出監督、主演役所広司、監修は原作者の半藤一利。真珠湾攻撃によって自ら第二次世界大戦開戦の火ぶたを切って落とす一方、誰よりも戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六の実像を描いた文芸作品(DVD:バンダイビジュアル、2012年発売)
本作品は、戦争モノと思いきや、内容は聯合艦隊司令長官・山本五十六の人物史であった。
五十六は多くの名言を残しているが、その幾つかが映画の中でも紹介されていた。その1つに、「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である」がある。歯をくいしばって努力しても報われないこともあるが、その経験が必ず人生の糧となり役に立つという教えであろう。「神は見ている、隠れたところで努力せよ」という言葉に通じる。
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