小曽根真(1961~)は1983年バークリー音楽大学のジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。アルバム「STARLIGHT」にはSTARLIGHTほか9曲が収録されている(CD:ビクターエンタテインメント、1989年発売)
目の前に、年季を感じさせるプラスチックケースに入ったCDがある。1990年、亡父がハワイで心臓のバイパス手術を受けた際、オペチームの麻酔医から頂いたものなので、かれこれ25年手許にあり、日常的に聴いているこのCDは、今や世界的に有名なJazz Pianist小曽根真氏の1989年の作品「STARLIGHT」である。
当時、私は恥ずかしながら、小曽根氏のことを知らなかった。しかし、CDの最初の曲「STARLIGHT」を聴いた途端、そのメロディーと華麗にして軽やかなピアノのタッチに魅了され、あっという間に小曽根真氏というMusicianの大ファンになった。そして、このCDは、当時8歳と7歳であった娘と息子をも虜にしてしまい、毎朝起床時に流れるわが家のテーマ曲になり、彼らがそれぞれ独立した後も、時に集合する折は必ずBGMとして流れるまさに“わが家の一曲”であり、それを耳にするとき、亡父のことや、子育て時代のことを想い出さずにはいられない。
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