厚生労働省の肝炎治療戦略会議(林紀夫座長)が22日に開かれ、肝炎研究10カ年戦略の中間見直し案をとりまとめた。来年度から2021年度までに表の研究成果目標を達成するとしている。
これまで改善が極めて困難と言われてきた肝疾患の治療成績については、(1)抗ウイルス療法による5年後のB型肝炎のHBs抗原陰性化率を現状の約6%から約8%まで改善、(2)C型慢性肝炎と代償性肝硬変における著効率(SVR率)を現状の約90%以上から約95~100%まで改善、(3)非代償性肝硬変(Child-Pugh C)における50%生存期間を現状の約18カ月から約24カ月まで改善、(4)肝硬変からの肝発がん率を、B型肝硬変では現状の年率約3%から約2%まで、C型肝硬変では現状の年率約5~8%から3~5%まで改善─を目指す。
厚労省は中間見直し案について10月末までパブリックコメントを募集し、年内に策定する予定。