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あいさつしんかぁ [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(126)]

No.4831 (2016年11月26日発行) P.72

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2016-11-26

最終更新日: 2016-11-21

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  • 医学生時代の話である。友人との話に夢中になっていて、先輩とすれ違ったのに気がつかなかった。その友人がいきなり「あいさつカーブ、あいさつシュート」と言い出した。なんやねんと思っていたら、つぎに「あいさつシンカー」ときた。

    その友人はミステリー作家になった久坂部羊である。「栴檀は双葉より芳し」というほどのことはないが、ツボにはまってむちゃくちゃ笑えた。解説すると、「○○しんかぁ」というのは、「○○しないとダメですよ」という意味の大阪弁なのである。あまりにうけたので、いまだによく覚えている。

    うちの医学生、すれ違っても挨拶しないのがけっこういる。というより多数派だ。こちらから、「うりゃ、あいさつしんかぁ」オーラ出しまくりで、ちょっと不機嫌そうに「おはよう」とか声をかけることもある。

    大学によっては、知らないおじさんであるはずなのに、愛想よく挨拶してくれる学生がたくさんいるところもある。素晴らしいことだ。うちの教育が悪いのか、個人的に嫌われているのか、あるいは両方か。

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