他科の先生方には、いつもCTをオーダー、読影依頼して頂き、感謝しております。造影CTを依頼して頂くことが多いのですが、先生方は単純CTを一緒に撮ることについてどうお思いでしょうか。時間がないので単純CTは見ていなかったり、そもそも造影CTを撮るから単純CTは撮影しないという先生もおられるかと思います。今回は、腹部CTを想定しながら、放射線診断医の単純CTに対する思いをお伝えいたします。
確かに、「単純CTより造影CTのほうが情報量が多い」ということは否定しません。しかし、私は10年目を超えた放射線診断医ですが、必ず単純CTを最初に見てから読影レポートを書くように心がけています。その理由は、単純CTのみで診断しないといけない状況の際に、疾患を見逃さないための訓練としての意味もありますが、単純CTでないとわかりにくい変化をキャッチするためでもあります。
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