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特集:パーキンソン病治療薬の新たな展開

No.4715 (2014年09月06日発行) P.19

村田美穂 (国立精神・神経医療研究センター病院特命副院長・神経内科診療部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-27

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監修:村田美穂(国立精神・神経医療研究センター病院特命副院長・神経内科診療部長)

パーキンソン病(PD)治療の発展にはめざましいものがあり,この10年でも10剤の新規抗PD薬が開発され予後は明らかに改善している。 ごく最近の展開として,より生理的に持続的なドパミン刺激を得ることやアドヒアランスの向上をめざしたドパミン受容体刺激薬の徐放薬・貼付薬の開発と,発想の転換とも言える非ドパミン系薬剤の開発が挙げられる。後者は,ドパミン系作用に加えて非ドパミン系作用が明らかになったゾニサミドと,アデノシン受容体拮抗薬であるイストラデフィリンの2剤で,いずれも日本で開発され世界で初めて日本で臨床使用が可能となった。これらのコンセプトと今後の展望の紹介が日々の診療の一助になれば幸いである。

1 CDSをめざして:ドパミンアゴニスト貼付薬
名古屋大学脳とこころの研究センター特任教授 渡辺宏久
名古屋大学脳とこころの研究センター長/名古屋大学神経内科教授 祖父江 元

2 日本発の非ドパミン系パーキンソン病治療薬:イストラデフィリン
愛媛大学医学部附属病院臨床薬理センター長 永井将弘

3 日本発の多機能パーキンソン病治療薬:ゾニサミド
秋田県立脳血管研究センター神経内科診療部長 前田哲也

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