No.4845 (2017年03月04日発行) P.14
登録日: 2017-03-01
日本医師会の鈴木邦彦常任理事(写真)は2月26日に開かれたチーム医療推進協議会で講演し、リハビリテーション医が必要とする情報を提供するためのかかりつけ医向けの「手引き」を今年度中に作成することを明らかにした。
手引きは厚生労働省の研究事業で、かかりつけ医と訪問リハビリテーションなどの指示を出す医師の間の連携や情報共有を促すもの。講演で鈴木氏は、来年度の「日医かかりつけ医機能研修制度応用研修」にも、かかりつけ医の役割として「患者のリハビリテーションの必要性に気付き、適切な医療・介護サービスにつなげ、リハビリテーションの適切な実施のために、リハビリテーションの指示を出す医師等が必要とする情報を十分に提供すること」との考え方を盛り込む方針を示した。
鈴木氏は、「入院医療では、医師を中心にチーム医療を推進してきているが、地域の中ではまだ不十分。行政と医師会の枠組みづくりが重要」と指摘。「かかりつけ医は地域や社会に目を向け、チーム医療のリーダーとして(他の医療従事者と)水平な関係を築く必要がある」と強調した。