診療科: | リハビリテーション科 | リハビリテーション科 |
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整形外科 | スポーツ医学 |
1章 総論
1 肩関節周囲の解剖
2 肩関節周囲のバイオメカニクスとキネマティクス
3 野球投手の投球動作のバイオメカニクスと投球障害予防
4 肩関節不安定症のバイオメカニクス
5 肩関節周囲の運動連鎖
6 肩のスポーツ診療における診察法(身体所見を中心に)
7 肩のスポーツ診療に必要なエコー解剖とエコー所見
8 投球障害肩の病態と治療の道筋
2章 肩のスポーツ疾患
1 インピンジメント症候群
2 腱板損傷
3 反復性肩関節脱臼
4 肩鎖関節脱臼
5 肩関節不安定症
6 胸郭出口症候群
7 スポーツにおけるSLAP損傷および上腕二頭筋長頭腱炎・損傷
8 腱板疎部・関節上腕靱帯の病変(投球障害肩について)
9 成長期・スポーツ障害
10 肩のスポーツ外傷
・鎖骨骨折
・烏口突起骨折
・上腕骨近位骨端線離開
・投球骨折
・肩関節周囲筋肉離れ
・Burner症候群
11 ハイレベルアスリートに見られる肩のスポーツ障害
12 稀な疾患
・第1肋骨疲労骨折
・肩甲骨関節窩の離断性骨軟骨炎(OCD)
・肩甲胸郭関節滑液包炎
私は,2021年12月に出版された『整形外科医のための肩のスポーツ診療のすべて』の編集に関わらせて頂き,整形外科医の方々とともに肩のスポーツ診療を行っておられる理学療法士とアスレティックトレーナーに共著でご執筆頂きました。本書は上記の書籍より「理学療法士とアスレティックトレーナーの方々に知って頂きたい内容を抜粋し,簡潔にまとめた1冊」となります。
本書は,肩のスポーツ診療にあたるうえで最低限必要な知識を網羅しています。1章の「総論」では,解剖からバイオメカニクスなどの基本事項,2章の「肩のスポーツ疾患」では,代表的な肩の疾患についての概要と,メディカルリハビリテーション,アスレティックリハビリテーションについて解説しています。
医師とともに診療をされている理学療法士やトレーナーの方々が執筆しているため,実際の臨床に即した内容となっております。メディカルリハビリテーションからアスレティックリハビリテーションまでを通して学ぶことができるため,選手の治療から競技復帰までの流れを知ることができます。
近年は,医療に関する情報が手軽に得られるようになった反面,必要な情報の取捨選択が難しくなってきています。日々の忙しい業務の中で,理学療法士やアスレティックトレーナーの方々が本書から効率よく学ぶ一助となれば幸いです。また,本書から得られた共通概念が関係者とのより良い連携につながり,多くの選手の競技復帰のためになることを願っております。診断や手術に関する知識も学びたい方は,姉妹書の『整形外科医のための肩のスポーツ診療のすべて』にも目を通して頂ければと思います。最後に出版にあたってご尽力頂いた,日本医事新報社の吉本様に深謝いたします。
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。