診療科: | リハビリテーション科 | リハビリテーション科 |
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整形外科 | スポーツ医学 |
1章 総論
1 脊椎の機能解剖
2 脊椎のバイオメカニクス
2 章 脊椎のスポーツ疾患
1 頚椎症性脊髄症・神経根症(非コリジョン含む)
2 頚椎・頚髄損傷
3 バーナー症候群・一過性四肢麻痺(コリジョンアスリート)
4 胸郭出口症候群
5 胸椎黄色靱帯骨化症,胸椎椎間板ヘルニア
6 体幹部疲労骨折
7 スポーツにおける体幹筋損傷(腹筋群の損傷について)
8 腰椎椎間板ヘルニア
9 椎間板性腰痛とModic changeを伴う腰痛
10 椎間関節性腰痛
11 腰椎分離症(発育期)
12 腰椎分離症(成人期以降,分離すべり含む)
13 腰椎後方終板障害(発育期と成人期遺残含む)
14 胸腰椎損傷(横突起骨折含む)
15 筋性腰痛症
16 Bertolotti症候群
17 仙腸関節障害
18 仙骨疲労骨折
本書は,姉妹書である『整形外科医のための 脊椎のスポーツ診療のすべて』から,リハビリテーションスタッフに直接関係のある箇所を厳選してまとめた書籍です。脊椎の解剖やバイオメカニクスからなる総論部分と,メジャーな疾患からマイナーな疾患まで,疾患ごとに実践的なリハビリテーションの内容を解説した各論部分で構成しています。特に各論部分は,現場ですぐに使える情報を簡潔に記載しています。
本書の大きな特徴は,多職種連携を実践している整形外科医,理学療法士,およびアスレティックトレーナーの先生方が共同で執筆していることです。本書で解説しているリハビリテーションの内容を読み込んでいただくことで,医師とリハビリテーションスタッフをつなぐ「共通認識」や「共通言語」を自然に理解していただけると思います。また,これまでのスポーツ整形外科の教科書には取り上げられなかったマイナーな疾患のリハビリテーションも,実際の症例を含めて解説しています。脊椎疾患に対するリハビリテーションは共通点が多いですが,疾患特異的な注意点も存在します。本書では,エキスパートならではのコツや勘どころを余すことなく記載しており,通読すると,各施設の創意工夫も感じとれる内容になっています。
執筆してくださった先生方に,この場をお借りして深く御礼申し上げます。また,このような貴重な機会を頂いた,日本医事新報社の皆様に深謝申し上げます。
スポーツ診療における脊椎疾患は比較的頻度が高く,大部分は保存療法の適応となるため,リハビリテーションスタッフの先生方にとって避けては通れない分野です。本書が,理学療法士やアスレティックトレーナー,将来スポーツリハビリテーションに関わりたいと思っている学生さんなど,多くの方のお役に立てることを願っています。
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。