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フルカラーでやさしくわかる! 腰痛の理学療法 医師と理学療法士のタッグで腰痛患者を治す!

定価:5,500円
(本体5,000円+税)

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編著: 青木保親(東千葉メディカルセンター整形外科 部長/千葉大学大学院医学研究院総合医科学講座 特任教授)
編著: 杉浦史郎(西川整形外科リハビリテーション部 部長/千葉大学大学院医学研究院環境生命医学 非常勤講師)
判型: B5判
頁数: 322頁
装丁: カラー
発行日: 2022年08月08日
ISBN: 978-4-7849-5880-1
版数: 第1版
付録: 電子版付き

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医師と理学療法士のタッグで腰痛患者を治す!

・医師と理学療法士の連携・相互理解が腰痛治療をより良いものにします。
・本書は、腰痛治療に深い知識と経験を持った医師と理学療法士が病態や理学療法を解説しています。
・若手の理学療法士や「腰痛治療に関する知識や実践力を深めたい」と考えている理学療法士に向けた1冊です。

目次

1章:腰痛治療に必要な基礎知識
1 腰椎の解剖
2 腰椎のバイオメカニクス
3 腰痛に対する理学療法の意義
4 腰痛に対する理学療法の限界・合併症およびその対策

2章:理学療法のための腰痛病態のとらえ方
1 特異的腰痛・非特異的腰痛
2 急性腰痛と慢性腰痛の特徴
3 若年者・中高年者の腰痛
4 腰痛と坐骨神経痛
5 腰痛のRed flags
6 医師の立場から腰痛理学療法の意義と注意点

3章:腰部機能障害および腰椎疾患別の理学療法の実際
1 腰部機能障害に対する理学療法の選択

腰痛を呈する代表的疾患
2 椎間板性腰痛
・概要
・理学療法
3 椎間関節性腰痛
・概要
・理学療法
4 筋・筋膜性腰痛
・概要
・理学療法
5 腰椎分離症
・概要
・理学療法
6 仙腸関節障害
・概要
・理学療法

坐骨神経痛を呈する代表的疾患
7 腰椎椎間板ヘルニア
・概要
・理学療法
8 腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症
・概要
・理学療法

高齢者の腰痛疾患
9 脊柱後弯症
・概要
・理学療法
10 骨粗鬆症(椎体骨折含む)
・概要
・理学療法

腰椎手術後の理学療法
11 腰椎除圧・固定術
・概要
・理学療法

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序文

腰痛患者を診察していると、様々な問題に直面する。
・患者の腰痛を引き起こす原因を特定できない
・医療施設により行っている治療が異なる
・社会的・精神的因子が影響している場合がある
これらの問題をベースとして、患者が複数の医療機関を受診することも少なくない。各医療機関による診断や治療方針が異なることにより、患者が医療に対する不信感を抱いていることもある。腰痛患者のなかには原因を特定できる患者もいるため、そのような患者を適切に治療することは医療者にとって最低限の責務である。しかし、現在の腰痛治療をより良いものにするために我々に課せられた使命は、原因を特定できない腰痛に対し、原因を究明すること、もしくは特定できずとも想定される病態を考察し、できる限り良い治療を患者に提供することであろう。

腰痛治療には医師が担当すべき領域と理学療法士が担当すべき領域があり、医師と理学療法士の良好な連携が腰痛治療をより良いものとすることは明らかである。本書がより良い腰痛治療を患者に提供すること、医師・理学療法士間の連携・相互理解を深めることに役立つことを期待している。
今回執筆して頂いた先生方は、現在の腰痛治療をより良いものにしようという情熱を持った医師や理学療法士の方々である。内容は主に腰痛治療に携わる理学療法士に向けたものであるが、腰痛患者を治療する医師に知って頂きたい内容も多く盛り込んだ書籍となっている。
本書が腰痛治療に携わる理学療法士をはじめとする方々の腰痛に対する理解を深め、腰痛治療への情熱を高めるきっかけになり、多くの腰痛患者にとって益するものとなることを願ってやまない。

最後に本書の企画から編集まで多大なるご支援を頂いた日本医事新報社の吉本氏、および共同編者として本書の完成に力を注いでくれた杉浦氏に深謝するとともに、企画に賛同し素晴らしい原稿を執筆して下さった諸先生方に深甚なる謝意を表する。

2022年7月
東千葉メディカルセンター整形外科 部長
千葉大学大学院医学研究院総合医科学講座 特任教授
青木保親



このたび『フルカラーでやさしくわかる! 腰痛の理学療法 医師と理学療法士のタッグで腰痛患者を治す!』を上梓することとなりました。
本書を企画する段階で、「自分が理学療法士1年目のときに参考にしたい腰痛の本」を作りたいと考えました。理学療法士は医師の指示のもとで「リハビリテーション医療」を行います。しかしながら、私が働き始めた当時は医師と理学療法士とが連携して病態説明・診断・リハビリテーションまでを解説した書はまだ少なく、チーム医療として腰痛治療を行っていく上で患者さんには不利益な状況でした。
このようなことを踏まえ、本書では腰椎の基礎からリハビリテーション施行前に把握しておかなくてはいけないred flags、そして各腰椎疾患の医師による病態やリハビリテーションの注意点と理学療法士によるリハビリテーションの実践について、一連の流れで解説して頂きました。
ご依頼した先生方はいずれも腰痛治療に造詣が深い方々で、本書は新人理学療法士のみならず経験豊富な先生方のお役にも立てる内容となっております。

最後になりましたが、共同編集者の青木保親先生(東千葉メディカルセンター整形外科部長)と本書の編集に携われたことを光栄に存じます。また、お忙しいなかご執筆して頂いた先生方、日本医事新報社の吉本軌道様、西川整形外科 院長の西川 悟先生、スタッフの皆様に深謝いたします。

2022年7月吉日
西川整形外科リハビリテーション部 部長
千葉大学大学院医学研究院環境生命医学 非常勤講師
杉浦史郎

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 13ページ 本文中段あたり

〈誤〉「C6/7の下位腰椎」→〈正〉「C6/7の下位頚椎」

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