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じゃまくさい大学の私[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(146)]

No.4852 (2017年04月22日発行) P.71

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2017-04-21

最終更新日: 2017-06-15

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  • 国立大学法人、独法化したとはいえ、その本質的構造は役所のままだ。なので、当然、意味のないお役所メールが多い。重要なメールもあるにはあるが、読んでも読まなくてもいいような大量のメールに紛れて、忘れたころにやって来るからややこしい。

    何年も前だが、重要な内容を含むメールは、注意喚起のマークをつけるなどして、見落とされないようにしたらどうかと、事務長に提案したことがある。そしたら、意外にも速攻で、「はい、わかりました」と。

    おぉ、そうか、えらいぞ。「早速お願いします。ありがとうございます」、と心からお礼の言葉を述べたら、「すべてのメールが重要ですから、全部につけます」と…。長い大学生活だが、うっすらとはいえ殺意を催したのはこの時だけである。

    回答の締め切り間近になって、「ご回答がまだの先生はよろしくお願いします」メールが来ることもよくある。いたしかたないとは思う。しかし、そこに「このメールは、すでにご回答いただいた先生方にもお送りしております」とあると、イラッとする。

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