がん研究を担うナショナルセンターのトップに就いて1年。「がん対策の加速化」「ゲノム情報に基づく個別化医療の推進」「希少・難治がん研究の強化」「センターの国際化」を目標に舵を取る。
特に研究の成果が目覚ましいのがゲノム医療だ。センターが運営する日本初の産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」は、全国約200医療機関が参加し、肺がんや消化器がんの患者を対象に遺伝子変異に合った治療薬や診断薬の開発を推進。中央病院の遺伝子診療部門が進めている臨床研究「TOP-GEARプロジェクト」では、治療選択における網羅的遺伝子検査の有用性を検証。登録患者は200人を超えた。
「ゲノム情報に基づいた個別化医療をいかに全国展開するかが次のステップとして期待されているので、今後はそこに力を入れていきたい。効率的に成果を上げるためには、職員全員が目標を共有し、一丸となることが必要です。私が目標達成に向けた強いメッセージを発信したり、元気づける声掛けを積極的に行うなどして、職員の士気を高めていきたいですね」
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