九州北部で発生した記録的豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市に、日本医師会災害医療チーム(JMAT)2チームを12日に派遣したことを、日本医師会の石川広己常任理事が同日の会見で明らかにした。
石川氏によると、朝倉医師会から福岡県医師会に派遣要請があり、福岡県医師会が編成した大牟田市立病院と久留米大病院の2チームを日医がJMATとして指定した。
石川氏は、「JMATは日帰りで避難所を回診し、避難者の健康状態を確認する。まずは薬を持たずに避難所に来た人の医療継続の支援を行う」と説明。今後の活動については、同日の派遣終了後、朝倉医師会や福岡県医師会などと協議する予定だという。
同日の会見ではさらに、出身が被災地から近い横倉義武会長が医療機関の被害状況を報告。「(同日時点で)土石流で1件、床上浸水で1件の診療所の被害が確認されている」と話した。