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自分・家族・住民が安心して暮らすために[プラタナス]

No.4877 (2017年10月14日発行) P.1

並木宏文 (与那国町診療所管理者兼診療所長)

登録日: 2017-10-16

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  • 世界最先端の少子高齢化に伴う社会構造の変化に対応するためにも、医療機関の役割の再構築と地域ケアの質の向上が期待されています。

    その中、当院は沖縄県与那国島唯一の診療所として、「人間同士の繋がりを基軸にした、臨床と研究とテクノロジーの融合をふまえた地域ヘルスケア基盤の構築」をめざしています。ここに、行政や住民にも受け入れられている活動の一部を記します。

    本島では従来、医師が診断目的で利用していたエコーを、看護師が有効的に活用しています。特に、2016年に販売された安価かつ操作性に長けたポケットエコーMirucoの導入後は、看護師自身が医師のバックアップの下に、膀胱エコーによる院内外の患者の排尿管理や脱水症・熱中症の点滴管理、肺エコーによる在宅患者の誤嚥性肺炎ケアにと、ますます活用しています。結果、患者と医療者のコミュニケーションも促進され、良好な関係性構築にも寄与しています。そして、運動器疼痛や運動器に関わる障害は離島生活に多大な影響を与えています。私は多くの出会いと学びに恵まれ、本分野のセミナーの講師や書籍執筆、疫学研究などを行いながら、住民生活を支える活動(例:整形内科)に努めています。

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