株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

特集:小児アトピー性皮膚炎治療update

No.4793 (2016年03月05日発行) P.19

細谷律子 (細谷皮フ科院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

監修:細谷律子(細谷皮フ科院長)

アトピー性皮膚炎(AD)は,皮膚バリア機能異常と免疫異常が発症・増悪の二大要因とされてきた。前者については,細胞間脂質であるセラミドや天然保湿因子のもとであるフィラグリンについての研究が進み,後者については,経口免疫寛容の研究が盛んに行われている。
食物アレルギー(FA)は従来,経口摂取により,腸管で感作され発症すると考えられていたため,発症の予防には乳児期の食物除去が推奨されてきた。しかし近年,AD乳児に発症するFAは,経口摂取より経皮曝露による感作の影響が大きいことが報告されたことで,FAのメカニズムに関する考え方が一新され,患者に対する指導も変わってきた。乳児期早期からの皮膚バリア機能の強化と経口免疫寛容がAD予防に貢献できる可能性が注目されている。
そこで本特集では,これらの研究に携わり,実際に治療を行っている3名の先生に小児AD治療の最前線を解説頂いた。

1 経皮感作と食物アレルギー
横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学准教授 猪又直子

2 バリアを守る新生児期からのスキンケア
りかこ皮フ科クリニック院長 佐々木りか子

3 新しい食物アレルギーの指導ならびに治療の実際
国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科 夏目 統
国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科医長 大矢幸弘

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top