大学の概要、学部紹介、入試情報、新着情報などを効率よく正確に学外に発信するために現在最も多く利用されているのは、インターネット上に公開されている公式ウェブサイト(ホームページ)であろう。企業、団体、大学、レストラン、病院などでは、公式ウェブサイトがないほうが珍しいのが現状である。
最近は、このような公式ウェブサイト以外にFacebookを利用して、up-to-dateの情報を効果的かつ迅速に関係者に配信しているケースも少なからず見られる。Facebookは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service:SNS)の代表的なもののひとつである。SNSは、ウェブ上で社会的ネットワークを構築可能にするサービスのことであり、Facebook以外にはLine、Twitter、Instagramなどがある。若者を中心に現代人のコミュニケーションツールとして、世界中に莫大な数の利用者が存在する。
Facebookは、2004年に米国ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグにより、最初は学生間の交流ツールとして開発されたものであったが、その約2年半後に一般に開放され、世界中の人が使えるようになった。2017年6月に全世界のFacebookユーザー数は20億人を突破した。世界人口が約74億人なので、3~4人に1人はFacebookを利用している。
久留米大学も医学研究科の大学院生に、セミナーの案内、卒業生の体験談、最新情報などを知らせるため、2017年1月にFacebookの公式ページ[https://www.facebook.com/kurumeugsm/]を開設した。私も研究科長として、大学院の公式ページをフォローしており、新着情報に「コメント」を書いたり、「いいね」を押したりしている。なぜなら、それだけで、もっと多くの人にこの公式ページを見て頂ことができるようになるからである。久留米大学もいくつかの講座が既にFacebookの公式ページを開設し、学外に情報を配信している。JDDW、日本分子生物学会、日本臨床分子形態学会など、学会のFacebookの公式ページも最近は増えており、今後は公式ウェブサイトとともに併設されるのが当たり前になることであろう。