大きい声で元気よく挨拶することで自分の気持ちもよくなるし,言われた人も気持ちがよい。
医師にとってコミュニケーションは非常に重要なスキルである。患者さんから情報を聞き出す,周りのスタッフに指示を出す,どれをとっても重要課題である。
挨拶ができなくても大丈夫と思うかもしれないが,挨拶ひとつすることでコミュニケーションのきっかけができるし,話しやすい雰囲気も作り出せる。また,挨拶をしないことで自分自身も損をする。「挨拶もできない奴か」「お前はそんなに偉いのか」などの印象を与えてしまう可能性がある。これではよいコミュニケーションはできない。
臨床医師にとって,より多くの知識を得ることや技術の習得は大事であるが,チームの一員として働いている限り,周りのスタッフや患者さんと質の高いコミュニケーションをとることも大事である。より多くの情報を得て,正確な情報を伝えることで医療の質は向上する。「おはようございます」はその始めの一歩である。
知人に挨拶をするのは簡単である。しかし,病院ではいろいろな職種の人が働いている。話もしたことがないスタッフも多くいる。その人たちに挨拶をすることから始めてみよう。
その前に,朝一番に家を出たとき顔を合わせた人に「おはようございます」と言おう。挨拶は言えば言うほど自然に口から出てくるようになる。「おはよう」から始まるコミュニケーション。今まで知らなかった病院内の情報が聞けるかも。