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SECTION 1:まずは社会人としてのマナー

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  • 07 Punctualでなけりゃ

    いつも気になっているのは

    医師に限らず,どうも医療従事者というのは時間厳守ができない人たちが多い。自分たちは人の命を預かっているから多少時間に遅れるぐらいは当たり前だと思っている節がある。

    カンファランスやセミナーでも部長や演者が先に来て待っている。研修医はというと5分ぐらい遅れてどやどや入ってくる。仕事ではないが,飲み会などでも同じ光景が展開する。

    一般企業であればこんなことは絶対に許されない。そのくせ予約時間に少しだけ遅れてきた患者さんを,どうして遅れたなどと詰問したり,心の中で今頃来て…などと思ったりする。まったく身勝手な人種である。

    こうあってくれたら

    決められた時間の5分前には必ず到着できるよう,普段からの心掛けが大事である。そのためには,きちんと間に合うように仕事の段取りを前もって考えておく。大事な会合なら,当日はもちろん数日前から調整しはじめる。前倒しができる事項はないか,よく考えることである。外来であれば,前日にカルテを読んで予習をしておく。患者さんとのやりとりをシミュレートするのである。

    医師の仕事は,患者さんが急変して予定通りいかないことも多いが,それを理由に「時間に遅れても仕方がない,相手もそれを理解すべき」などと思ったら大間違いである。医師は,どんな状況でも臨機応変にスケジューリングをし直して仕事ができるようにならないと,一人前とは言えない。時間厳守ができる医師は,必ず有能な医師だということは,これまで多くの医師を見てきて断言できることである。若いうちから常にpunctualityを心掛けて頂きたいものである。

    渡辺孝之(横浜市立みなと赤十字病院 副院長)

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