□急性気管支炎(急性気道感染症)は気管支を主病変とした急性の炎症で,かぜ症候群や急性上気道炎に続発することが多い。
□下気道に器質的障害のある患者に気道感染が生じた場合を慢性気道感染症と称し,その病態と経過が急性気道感染症とは異なるため区別して取り扱う。
□炎症が下気道主体のため上気道炎症状に比べ咳嗽が強く,喀痰や発熱を伴いやすい。
□原因微生物に関する2000年以前の研究報告のまとめでは,健常者ではウイルスが,肺に基礎疾患がある場合は細菌感染が多い(表1)1)。
□また,ケースコントロール・スタディでは,下気道感染群でウイルス検出率が63%(コントロール群12%,P<0.001),細菌検出率が26%(コントロール群6%,P=0.013)と報告されている2)。
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