□急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)は敗血症や重症肺炎など種々の疾患や外傷を誘因として発症する非心原性肺水腫であり,急性呼吸不全をきたす代表的な病態である。
□急速に進行する低酸素血症のため,呼吸困難や意識障害がみられることが多い。
□身体所見にも特徴的なものはないが,頻呼吸やチアノーゼを認めることが多い。聴診上は断続性ラ音を聴取することが多いが,気道周囲の間質性肺水腫により連続性ラ音を聴取することや,異常を認めないこともある。
□基本的に,本症の診断に必要な検査は胸部X線と動脈血ガス分析である。
□胸部X線では両側性の浸潤影を認めるが,病初期や脱水が顕著な場合には陰影が明らかでないこともある。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより