□多くは常染色体優性遺伝形式をとるが,孤発例も存在する。非常に稀な疾患である。
□高血圧,低カリウム血症,代謝性アルカローシスを呈し,低レニン・低アルドステロンを特徴とする。
□腎集合管の管腔側に存在する上皮性ナトリウムチャネル(ENaC)の変異が原因である。ENaCの機能亢進によるナトリウム再吸収亢進,カリウム排泄増加が本疾患の病態である。
□無症状であることも多いが,高血圧に伴う症状(頭痛,頭重感など)や,低カリウム血症に伴う症状(脱力など)を呈することがある。
□高血圧(食塩感受性を呈する。若年発症が多い)。
□低カリウム血症。
□代謝性アルカローシス。
□低レニン活性,低アルドステロン血症。
□本疾患はアルドステロン過剰症の臨床徴候,かつ低レニン・低アルドステロンを特徴とする。臨床診断において同様の特徴を持つ偽アルドステロン症(グリチルリチンの過剰摂取)や,他の副腎内分泌疾患の除外が大切である。
□確定診断は遺伝子検査による。ENaCのβ・γサブユニットのC末側にあるPYモチーフの変異が多く報告されている。
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