『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018』では,第15章「薬物投与」のCQ1〜6に慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)治療や腎機能に応じた薬剤使用の注意点が記載されていたが,今回のガイドラインでは,CKD治療について初めてシステマティックレビュー(systematic review:SR)がなされた。
第11章 薬物治療の11-1では,以前のCQを踏襲して「CKD患者に球形吸着炭の使用は推奨されるか?」を解析したところ,末期腎不全・総死亡・腎機能低下については,球形吸着炭の優位性は見出せなかったものの,中央値での層別解析にてeGFR19.6mL/分/1.73m2以上であれば腎機能低下リスクを有意に軽減することが示された。
残り615文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する