□成長ホルモン(growth hormone:GH)の持続的な過剰分泌により,四肢末端の肥大,特異な顔貌,糖代謝異常などを主徴候とする疾患である。
□先端巨大症(acromegaly)の大部分はGH産生下垂体腺腫により引き起こされ,GHおよびインスリン様成長因子-1(insulin-like growth factors-1:IGF-1)が高値となる。
□合併症として,糖尿病,高血圧症,脂質異常症,甲状腺腫や大腸ポリープ,悪性腫瘍(特に大腸癌)などを伴いやすい。
□主症候として,手足の容積の増大,先端巨大症様顔貌(眉弓部の膨隆,鼻・口唇の肥大,下顎の突出など),巨大舌がみられる。
□副症候として,発汗過多,頭痛,視野障害,女性における月経異常,睡眠時無呼吸症候群,耐糖能異常,高血圧症,咬合不全などがある。
□血中GH値が高く,ブドウ糖75g経口投与で正常域(0.4ng/mL未満)まで抑制されない。
□血中IGF-1濃度が年齢・性別基準範囲より高値を示す。
□MRIまたはCTで下垂体腺腫の所見を認める。
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