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高尿酸血症・痛風[私の治療]

No.5278 (2025年06月21日発行) P.44

古橋眞人 (札幌医科大学循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座教授)

登録日: 2025-06-21

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  • 痛風は,高尿酸血症の持続により関節組織内に析出・沈着した尿酸結晶が,物理的刺激や急激な尿酸値の変動などにより剝がれ落ち,炎症が惹起されることによって生じる。わが国には約100万人存在すると推測されている。生体においては,通常の条件下では尿酸は7.0mg/dL以下までは溶解することから,高尿酸血症は男女問わず血清尿酸値が7.0mg/dLを超える病態と定義され,腎負荷型(従来の産生過剰型と腎外排泄低下型,約1割),排泄低下型(約6割)および混合型(約3割)に分類される。

    ▶診断のポイント

    高尿酸血症のうち腎負荷型は尿中尿酸排泄亢進を伴い,排泄低下型は尿中尿酸排泄低下を伴う。随時の採血・採尿にてクレアチニンと尿酸を測定し,尿酸クリアランス/クレアチニンクリアランス比や尿中尿酸/クレアチニン比を計算して病型を確認する。

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