動脈硬化性疾患の強い危険因子であるLDLコレステロール(low density lipoprotein cholesterol:LDL-C)値が高くなる病態であり,家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia:FH)をはじめとした原発性のものと,代謝疾患,内分泌疾患,腎疾患などに伴って生じる続発性のものが存在する。
早朝空腹時に総コレステロール値,HDLコレステロール(high density lipoprotein cholesterol:HDL-C)値,中性脂肪値を測定し,Friedewaldの式でLDL-C値を算出し,140mg/dL以上を高LDL-C血症と診断する。また,高リスク病態ではLDL-C管理目標値が120mg/dL未満のため,120mg/dL以上140mg/dL未満を境界域高LDL-C血症と診断する。
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