□小児に好発する,IgA1優位の免疫沈着を特徴とした白血球破砕性微小血管炎である。
□皮膚症状に加え,腹部症状と関節症状を伴う。
□保存的加療が主であるが,病勢によっては免疫抑制を行う。
□上気道や腸管などに先行感染を認めることが多い。
□下肢伸側や背部,殿部などに,左右対称性不整形の紫斑・紅斑・浮腫を認める(皮膚症状)。
□足関節,膝関節などの下肢の大きな関節に疼痛・腫脹を認める(関節症状)。
□腹部疝痛や下血を認める。小児では時に腸重積や腸閉塞を伴うことがある(腹部症状)。
□上記を3主徴とするが,20~60%の例に腎病変を伴う。
□貧血や白血球増多を認めることがある。
□血小板数は正常となり,凝固異常も伴わないことが多い。
□好酸球増多や低補体血症,抗核抗体,リウマトイド因子,抗好中球細胞質抗体は認めない。
□腎障害合併例では,顕微鏡的血尿や蛋白尿を認める。
□重症例では,血清Cr値の上昇や高度蛋白尿を伴うこともある。
□皮膚生検にて小血管(毛細血管,細動脈,細静脈)にIgA1優位の免疫沈着を認める。
□腎生検ではメサンギウム増殖性変化に加え,種々の糸球体硬化や半月体を伴うことがある。
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