□原因の明確でない(おそらくは使いすぎによる)一次性のものと,外傷や関節炎の後に続発する二次性のものがある。肘関節の可動域の制限と疼痛を主訴とする。
□軟骨の変性に伴って骨棘が形成され,屈伸時の衝突(インピンジメント)により可動域制限を呈する。
□骨棘の衝突はやがて可動範囲の終末域で疼痛を生じ,骨棘が疲労骨折を呈すると疼痛が増強する。これを繰り返しながら進行する例が多い。
□X線像にて腕橈関節裂隙の狭小,尺骨鉤状突起や肘頭先端の骨棘形成を認める。インピンジメントを呈する責任病巣の描出にはCTによるMPR(multi planar reconstruction)像や3D-CT像が有用である。関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)などとは異なり,血液検査上の炎症反応は通常陰性である(図)。
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