□第5腰神経症状(第4腰椎変性すべり症),第4腰神経症状(L4/L5腰椎間の椎間孔狭窄)がみられる。
□保存療法が原則であり,患者の活動性維持を第一に考える。
□無症状のものから,腰痛を訴えるもの,腰痛および下肢痛を訴え,さらに腰部脊柱管狭窄症としての症状が明らかなものまで多様である。
□腰椎変性すべり症は中年以降の女性に発症することが多く,第4腰椎にみられることが多い。
□神経学的所見としては,第4腰椎変性すべり症では第5腰神経症状を呈することが多く,L4/L5の椎間孔狭窄がある場合には第4腰神経症状が加わる。
□狭窄が高度となった場合には,中心部にある馬尾も障害され,会陰部感覚障害,膀胱直腸障害などがみられることがある。
□画像検査では,腰椎単純X線検査で分離のないすべりを確認する。また,前後屈側面像にて椎間不安定性の有無を調べる。
□脊柱管狭窄や神経圧迫の状況を見るにはMRIが有用である(図 a・b)。
□手術治療を計画する場合には,脊髄造影や脊髄造影後CTなどを行うこともある。椎間孔狭窄の診断には神経根造影や神経根ブロックを行うこともある。
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