□距骨骨軟骨損傷は,距骨滑車の軟骨および軟骨下骨がその深層の健常骨組織から部分的もしくは完全に剥離するものであり,足関節捻挫の際に距骨滑車が腓骨,もしくは脛骨と衝突することにより発症する。
□最近の画像診断技術の発達により,足関節捻挫後2カ月以上疼痛が持続する患者の約40%に距骨骨軟骨損傷が合併していることが明らかになっている1)。
□足関節の腫脹と疼痛(特に運動において誘発される)。
□単純X線:関節内遊離体や軟骨下骨の透亮像が確認できることがあるが,単純X線像のみでは診断できない症例が多い。
□CT:軟骨の評価はできないが,軟骨下骨病変(特に嚢腫形成例)の大きさや形状の把握に有用である。
□MRI:軟骨の評価が可能であり,単純X線像やCT像では描出困難な病変の診断に有用である。
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