□唾石症とは唾液腺腺体内または導管内に結石(唾石)が形成される疾患である。
□唾石は,大唾液腺(顎下腺,耳下腺,舌下腺),小唾液腺(舌腺,頬腺,口唇腺など)いずれにも生じるが,ほとんどは顎下腺由来(80~90%)であり,小唾液腺は稀である。
□唾石の位置によって腺体内と導管内にわけられるが,顎下腺の場合は腺体と導管の移行部に多い。性差はなく20~40歳代に好発する。
□腺体部(顎下腺では顎下部,耳下腺では耳下腺咬筋部)の腫脹(唾腫),食事摂取時の疼痛(唾疝痛),そして導管開口部(舌下小丘,耳下腺乳頭)からの排膿(唾膿漏)がみられる(図1)。
□X線写真による石灰化像の確認。双手診による硬固物の触知。顎下腺唾石では,咬合法とパノラマX線画像(図2)により導管内か腺体内かを判定できる。ある程度の大きさがあればCTによって有効に確認できる。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより