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血管内イメージングパーフェクトガイド 【動画を含む電子版付】

「どの症例で何をどう使用するべきか」に答える

定価:13,200円
(本体12,000円+税)

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編著: 本江純子(菊名記念病院循環器センター センター長)
判型: B5判
頁数: 336頁
装丁: カラー
発行日: 2018年07月12日
ISBN: 978-4-7849-6255-6
版数: 第1版
付録: -

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☆IVUS,OCT/OFDI,血管内視鏡と,保険適用のモダリティが多く,「どの症例で何を使用するべきか」という悩みが生じがちな血管内イメージング。本書では,それぞれの強みと弱点をふまえて適切に使用するためのポイントやコツをエキスパートが徹底解説。
☆3種類のイメージングデバイスについて,基礎的知識をふまえた上で,どのような症例でどのモダリティを選択し,実際にどう使うのかを示すとともに,具体的な使い分け例や複雑病変に対する使い方,術者ごとに違うこだわりの点についても紹介します。

目次

基礎編
1 カテーテル室スタッフの対応
 1 IVUS使用時
 2 OCT/OFDI使用時
 3 血管内視鏡使用時
2 カテーテルの種類・セットアップ・操作と計測のコツ
 1 IVUSカテーテル
 2 OCT/OFDIカテーテル
 3 血管内視鏡カテーテル
3 PCIに必要な読影の基礎知識・アーチファクト
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡
4 虚血評価
 IVUSおよびOCT/OFDI

実践編
5 適 応
 1 この病変にはIVUS!
 2 この病変にはOCT/OFDI!
 3 この病変には血管内視鏡!
6 ステントの留置方法(サイズ,長さ,ランディングゾーン)・
エンドポイントの決め方
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
7 PCI合併症予測とその対策
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡
8 イメージングモダリティの使い分け
 1 私の使い分け:part 1
 2 私の使い分け:part 2
 3 私の使い分け:part 3
9 生体吸収性スキャフォールドにおける血管内イメージングの役割
 IVUSおよびOCT/OFDI
10 イメージングデバイスの合併症と対策
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡

応用編
11 分岐部病変に対するイメージングガイド下PCI
 1 part 1
 2 part 2
12 石灰化病変に対するイメージングガイド下PCI
 1 part 1
 2 part 2
13 急性冠症候群に対するイメージングガイド下PCI
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI:part 1
 3 OCT/OFDI:part 2
 4 血管内視鏡
14 ステントを使用しないイメージングガイド下PCI
 1 part 1
 2 part 2
15 ステント再狭窄病変に対するイメージングガイド下PCI
 IVUSおよびOCT/OFDI
 遠隔期の評価・薬物療法・新技術
16 ステント留置後遠隔期における血管反応と血管内イメージング
 1 IVUSおよびOCTによる評価
 2 血管内視鏡による評価
17 晩期合併症の予測因子
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡
18 血管内イメージングによる予後予測と予後改善効果
 IVUSおよびOCT/OFDI
19 薬物療法の効果
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡
20 次世代の血管内イメージング
 1 IVUS
 2 OCT/OFDI
 3 血管内視鏡
21 3次元血管内イメージングって素晴らしい!
 1 3D-IVUS
 2 3D-OCT/OFDI

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序文

1989年10月,世界で初めてIVUSが臨床応用された。まだステントがない時代で,当時用いられたのは機械走査式20MHzのIVUSカテーテルであった。ヒト剖検血管を用いた観察は行われていたものの,実際にIVUSで冠動脈を観察してみると,毎回新たな発見があり,まさに新鮮な驚きの連続だった。
冠動脈内をヒラヒラと動いているものを見つけては,「これは何だ,フラップか?」など言い合い,カテ室は興奮の渦に包まれていた。その後は臨床例が増加し,1996年からはわが国でもIVUS保険適応となった。
血管内視鏡が臨床応用されたのは,1983年に遡る。その後はわが国でも独自の進化を遂げ,2000年には世界に先駆けて保険適応となった。さらには近赤外線を用いて冠動脈を観察するOCTが開発され,2008年10月から保険での使用が可能となった。プレッシャーワイヤーも含めて,これだけのイメージングデバイスがすべて保険で使用できるのは日本だけであり,きわめて贅沢な環境下にあることは認識するべきであろう。イメージングデバイスの選択肢が多数ある場合,「どの症例で何を使用するべきか」という別の悩みが生じてくる。各モダリティにはそれぞれの強みと弱点があり,それらを認識した上で症例に応じて適切なデバイスを選択する必要がある。
本書では,3種類のイメージングデバイスについて,基礎的知識をふまえた上で,各モダリティを実際どのようにPCIで使用するかを明確にしたいと考えた。どのような症例でどのモダリティを選択し,実際に使う際のポイントやコツについて,経験豊富な先生方に解説して頂いた。具体的な使い分けや複雑病変に対する使い方については,複数の先生方に,特にこだわっている点についても執筆をお願いした。このような企画・出版にご尽力してくださった日本医事新報社の皆様方に,感謝を申し上げたい。
イメージングモダリティは, あくまでもCAGを補完する観血的検査法である。この点をふまえ,PCI施行前・イメージング画像を見る前に,CAGを十分に読影しておく必要があることを,最後に強調したい。

2018年6月
菊名記念病院 循環器センター センター長
本江純子

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

58ページ図6
グレード2の写真に誤りがございました。

【誤】

 ↓

【正】

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