著: | 塩尻俊明(総合病院国保旭中央病院 総合診療内科部長) |
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判型: | B5判 |
頁数: | 202頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2019年12月12日 |
ISBN: | 978-4-7849-5493-3 |
版数: | 第3版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
■神経診察の好評書が、68本の手技動画でよりわかりやすくパワーアップ!
■「どうぞおかけください」の瞬間から神経診察は始まっている!? “一歩目が出ない”、“手が震える”など、First Impressionのキーワードから神経疾患を見破る“技”をこの1冊で伝授!
■診察室でのシーン別に神経徴候をキーワード化。その神経徴候をきたす疾患を頻度と緊急度に応じてリスト化し、その疾患に特異的な問診と神経診察を豊富なイラストと共にまとめました。
■常連の患者さんに潜む神経疾患の見破り方も解説。「あまり得意じゃない」という先生にも、「もっとbrush upしたい」という先生にもお勧めです。
【内容】
第1章 神経診察のABC
第2章 First Impressionのキーワードから神経疾患を見破る
Scene 1 「どうぞおかけ下さい」
1.歩き方がおかしい/2.反応が悪い/3.話し方がおかしい/4.手が震える
Scene 2 「どうされましたか?」
1.頭が痛い/2.痙攣が起きる/3.物忘れがひどい/4.ものが二重に見える/5.眼が見えにくい/6.顔が痺れる/7.めまいがする/8.手足が痺れる/9.むせる・ものが飲みにくい/10.力が入らない・立てない/番外編 「気を失う=頭部CT」 でいいの?
第3章 常連さんに潜む神経疾患を見破る
第4章 脳梗塞簡単整理
30年前,私の研修医時代における神経診察の習得は,教授や部長が所見をとる姿を見て学ぶしかなかったように思います。教授がベッドサイドで患者さんの診察をする様子を食い入るように見ていたように思います。一度見ただけでは要領は得ず,後から書籍を読むわけですが,当時はイラストより文章での解説が多く,今ひとつイメージがわかず苦労した記憶があります。
本書も,第一線で活躍されるプライマリケア医の皆さんのお役に立てるようにと出版されてから5年が経ちました。第1版から,診察に少しでも参考にして頂けるよう,文章に加えてイラストを多く取り入れてきたつもりですが,神経診察は「動き」が多く含まれる身体診察です。今回の第3版では,この「動き」を直接皆さんに伝えるべく,付属の電子版でイラストや文章など本書の全内容に加えて動画を収載しており,診察手技のポイントをよりわかりやすく解説しています(電子版の詳細は巻末参照)。
今回の改訂で,最前線で活躍されているプライマリケア医や若手医師の皆さんに,より一層お役立て頂けることを期待して,本書の序文と致します。
2019年11月
塩尻俊明