株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

早朝の倦怠感を主訴に受診した[キーフレーズで読み解く 外来診断学(330)]

No.5282 (2025年07月19日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

吉田 遼 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

坂本悠加 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

佐藤瑠璃香 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2025-07-16

最終更新日: 2025-07-15

  • このエントリーをはてなブックマークに追加



2年前より頸椎椎間板ヘルニアの頸部痛に対して,トアラセットⓇ︎配合錠2錠/日が近医で処方されていた。1年4カ月前の新型コロナウイルス感染後から,倦怠感を自覚するようになったが,トアラセット配合錠を内服すると倦怠感が消退したため,頸部痛改善後も同薬が1日4錠・分3(2-1-1)に増量されて処方されていた。しかしその後も倦怠感が徐々に悪化したため,原因精査目的に当科紹介となった。

倦怠感は早朝に強く,トアラセット配合錠を内服すると2時間ほどで消失するが,しばらく時間が経つとまた体がだるくなる(図1)。しかしながら日常生活への影響は軽微であり,頸部痛,気分の落ち込みや楽しみの喪失はないという。

身体診察で異常を認めず,一般血液・生化学検査は正常範囲。



研修医の診断:慢性疲労症候群

指導医の診断は?

書籍「外来診療のUncommon Disease vol.4」

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top