編集: | 古賀英之(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科運動器外科学分野 教授) |
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判型: | AB判 |
頁数: | 272頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2022年02月28日 |
ISBN: | 978-4-7849-5816-0 |
版数: | 第1版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
1章 股関節
1:寛骨臼骨折に対する前方アプローチ:Modified ilioinguinal approach/王 耀東
2:人工股関節再置換術/平澤直之
3:大腿骨ステム周囲骨折に対する手術/馬場智規、石島旨章
4:股関節鏡:牽引困難例への対応と股関節唇再建術/宇都宮 啓
2章 膝関節
1:人工膝関節単顆置換術(UKA)/乾 洋
2:人工膝関節再置換術/中川裕介
3:Revision ACL/野崎正浩
4:PCL再建術/武冨修治
5:内側半月板後根損傷(MMPRT)に対する経脛骨pullout修復術/古松毅之、平中孝明
6:半月板逸脱に対する鏡視下centralization法/中村智祐
7:内側開大式高位脛骨骨切り術(medial open wedge high tibial osteotomy)/中村立一、雨宮正樹
3章 足部・足関節
1:Jones骨折に対する手術/齋田良知、小林洋平
2:外反母趾に対するDLMO法/竹島憲一郎
3:後方インピンジメント症候群に対する手術/田中博史
4:人工足関節置換術(TAA)/神崎至幸
5:アキレス腱付着部症に対する手術/安井洋一、宮本 亘
整形外科専門医を取得したばかりの若手整形外科医の先生方は、これから自身のsubspecialtyを決定し、その道をきわめていきたいと強く願っていることと思います。また、既に各方面のsubspecialtyで活躍されている中堅の先生方にとっては、日々進化している最新の手術手技を学ぶ機会が必要です。本書は『整形外科レジデントのための下肢のベーシック手術』の続編として、上記に挙げたような整形外科専門医の先生を対象とした手術書をつくりたい、という思いを凝縮させた1冊として完成させました。本書のコンセプトは前書同様、手術適応から手技の詳細、合併症を避けるためのコツなどのノウハウを凝縮し、動画も閲覧できる「スーパー面倒見の良い」手術書です。そのために各分野のエキスパートの先生に標準~応用的な手術手技について「手取り足取り」解説して頂きました。
股関節疾患に対する手術は、まず難度の高い寛骨臼骨折を王 耀東先生に解説頂きました。人工股関節関連では、やはり難度の高い再置換術を平澤直之先生に、ステム周囲骨折を馬場智規先生と石島旨章先生に解説頂きました。そして、股関節鏡手術の手術困難例への対応については宇都宮 啓先生にその詳細を述べて頂きました。
膝関節疾患に対する手術は、 人工膝関節関連では単顆置換術を乾 洋先生に、再置換術を中川裕介先生に解説頂きました。靱帯再建については、難易度の高いACL再再建術を野崎正浩先生、PCL再建術を武冨修治先生に、その詳細を述べて頂きました。近年トピックとなっている半月板損傷に関しては、内側半月板後根損傷を古松毅之先生と平中孝明先生に、半月板逸脱を中村智祐先生に述べて頂きました。また、近年急速に普及している高位脛骨骨切り術については、中村立一先生と雨宮正樹先生にその詳細を解説頂きました。
足部・足関節疾患に対する手術は、スポーツ選手に多いJones骨折を齋田良知先生と小林洋平先生に、外反母趾は竹島憲一郎先生にその詳細を述べて頂きました。そして、後方インピンジメント症候群は田中博史先生に、変形性足関節症に対する人工足関節置換術を神崎至幸先生に、 アキレス腱付着部症を安井洋一先生と宮本 亘先生に解説頂きました。
いずれの内容も本書のコンセプトに沿って、非常にわかりやすく明日からの手術に役立つものばかりです。本書が先生方のsubspecialtyをきわめていくための一助となれば幸いです。