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レジデントのための整形外科診療 上肢【電子版付】

レジデント必携!整形外科の上肢診療に今すぐ役立つ1冊!

定価:9,350円
(本体8,500円+税)

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編著: 今谷潤也(岡山済生会総合病院 副院長)
判型: B5変型判
頁数: 528頁
装丁: カラー
発行日: 2023年06月24日
ISBN: 978-4-7849-1325-1
版数: 第1版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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・レジデントが整形外科の上肢診療で身につけておきたい診療ノウハウのすべてを1冊にまとめました。
・上肢の機能解剖のポイント,頻度の高い外傷・疾患の診察から治療までの流れを豊富なシェーマ・イラストと共に分かりやすく丁寧に解説しています。
・上級医からのアドバイスや,看護師,コメディカルの方々にも役立つ知識や情報も盛り込んだ充実した内容となっています。
・日々の診療に今すぐ役立つこと間違いなし!

診療科: 整形外科 整形外科

目次

1章 上肢の機能解剖と診察の実際
1 肩関節の機能解剖
2 肩関節の診察の実際
3 肘関節の機能解剖
4 肘関節の診察の実際
5 手・手関節の機能解剖
6 手・手関節の診察の実際
Educational column よりよい手術を遂行するための(手)外科医の心得

2章 肩関節の外傷・疾患
1 鎖骨骨幹部骨折,鎖骨遠位端骨折,肩鎖関節脱臼
2 外傷性肩関節脱臼
3 反復性肩関節脱臼
4 投球肩
5 肩関節周囲炎
6 腱板断裂
7 変形性肩関節症
8 上腕骨近位端骨折
9 肩甲骨骨折
10 上腕骨骨幹部骨折

3章 肘関節の外傷・疾患
1 上腕骨遠位端骨折
2 肘頭骨折
3 橈骨頭頚部骨折
4 外傷性肘関節脱臼・靱帯損傷
5 肘関節脱臼骨折
6 小児の上腕骨顆上骨折
7 小児の上腕骨外顆骨折
8 小児の肘内障
9 野球肘(内側型,肘離断性骨軟骨炎を含む),肘頭疲労骨折
10 変形性肘関節症(関節リウマチ肘を含む)
11 上腕骨上顆炎(外側・内側)
12 前腕骨骨幹部骨折

4章 手・手関節の外傷・疾患
1 橈骨遠位端骨折
2 手根骨の外傷・障害(Kienböck病を含む)
3 手指骨折
4 手指の靱帯損傷・脱臼骨折
5 手指外傷
6 手関節尺側部痛
7 末梢神経損傷
8 橈骨神経・後骨間神経麻痺(特発性を含む),橈骨神経管症候群
9 正中神経麻痺(特発性前骨間神経麻痺を含む)
10 尺骨神経麻痺(肘部管症候群および尺骨神経管症候群)
11 関節リウマチ総論,手の関節リウマチ
12 化膿性関節炎,化膿性腱鞘炎
13 非化膿性腱鞘炎
14 Dupuytren拘縮
15 複合性局所疼痛症候群(CRPS)
16 手の変形性関節症(母指CM関節症,へバーデン結節,ブシャール結節,DRUJ関節症)
17 上肢の骨および軟部腫瘍性病変

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序文

 超高齢社会の到来により,わが国の整形外科医の果たすべき役割はますます大きくなってきています。一方,整形外科学の領域は部位別に上肢,下肢,体幹に分類できますが,それぞれの分野で専門化が進み,診断・治療といった臨床面でも著しく進歩しています。整形外科レジデントは救急センターや整形外科外来でのプライマリーケアからロボット手術などの最先端医療まで,各分野における最新の知識と確かな技術を修得する必要があります。また上肢の分野における臨床的特徴として,局所解剖が緻密で複雑なこと,発生病態も多様な点が挙げられます。さらに多くの疾患や外傷を含み,実臨床ではそれらに対して様々な治療法が行われており,整形外科レジデントがそれらを十分に理解することは容易なことではありません。

 本書は私が30年近く勤務してきた岡山済生会総合病院整形外科の現スタッフ,そして私のもとで研修した後,第一線の病院で手外科医として活躍されているOBやOGの先生方にご執筆頂きました。
 本書の特徴として,以下が挙げられます。
①総論では,日々の臨床に必要な肩関節,肘関節,手・手関節の機能解剖の最も重要なポイントと診察の実際のノウハウを詳しく解説
②総論の最後には,「Educational column」を設け,私がこれまでに心がけてきたこと,日々の手術で実践していること,多くの諸先輩方から頂いた貴重な教訓などを詳述
③各論では,上肢領域の頻度の高い外傷・疾患の診察から治療までの流れを解説
④各論のスタイルは,初診外来を担当した後期研修医の前に,対象疾患が疑われる患者が来院したという状況を想定して,正しい診断と治療方針を導き出す手法を記載
⑤「Tips&Tricks」として,各論の各項目の欄外に,研修医や整形外科診療に携わるコメディカルへのポイント,上級医からのアドバイスなどを掲載
 本書は救急外来や病棟などにおいて,是非,常日頃より携帯して存分に利用して頂きたいと思います。そして上肢・手外科の分野の中でも頻度の高い疾患や外傷に対する診療のノウハウの習得のみならず,自らが経験した症例についての知識整理に役立てて頂ければ幸いです。また,研修医のみならず看護師やリハビリテーションスタッフなどコメディカルにも有益となる様々な知識や情報を簡潔・明瞭に掲載していますので,外来,病棟,リハビリテーションセンターなどに常備して,ご愛用頂ければ幸甚です。

 執筆へのご協力のみならず,私の無理な校正にも快く応えてくれた当科スタッフおよびOB・OGの先生方に心より御礼申し上げます。また執筆から監修まで多大なご助力を頂きました日本医事新報社の吉田理恵様をはじめ,関係各位に深甚なる感謝の意を表したいと思います。
2023年6月
岡山済生会総合病院 副院長
今谷 潤也

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