監修: | 鈴木 修(浜松医科大学 理事・副学長) |
---|---|
監修: | 大野曜吉(日本医科大学大学院医学研究科 法医学分野 教授) |
ほか監修: | 須崎紳一郎(武蔵野赤十字病院 救命救急センター 部長) |
判型: | - |
頁数: | 784頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2014年11月20日 |
ISBN: | 978-4-7849-4151-3 |
版数: | 第1版 |
付録: | - |
鈴木 修(浜松医科大学 理事・副学長)
中毒学は大変幅広い領域にまたがっている。工場などで使用する有機溶剤への慢性曝露による健康被害の解明(労働衛生学),急性中毒で救急外来に搬送され,治療される救急医療(臨床中毒学,救急医療学),さらには最近社会問題となっている危険ドラッグ(いわゆる脱法ハーブ)などからの乱用薬物の検出(鑑識科学),さらには死体を対象にして,死因もしくはそれに影響を与えた化学物質を究明する(法中毒学・法医学)などすべて中毒学に含まれる。その際,中毒を引き起こすと考えられる化学物質の正確な分析が大変重要になる。
今回,「薬毒物情報インデックス」が出版の運びとなった。現代社会では無数の新規の化学物質が作り出され,それらが多くの疾患の治療薬となっている反面,健康被害も増加し,その中で向精神作用のあるものが乱用の対象になっている。救急医療や法医解剖の現場では,常に薬毒物の関与を念頭に置きながら作業を進めなくてはならない。膨大な数の薬毒物について,すべてをスクリーニングすることは不可能である。まず,おおよその「当たり」をつけてから,治療や分析作業に入ることが必要となる。そのためのデータベースを集積したものが本書である。救急医療現場従事者や法中毒学・法医学関係者にとって,問題となる薬毒物を推定するのに,本書は大変有益な情報を与えてくれるものと確信している。また,分析者にとっては,分析法の選択に大いに役立つであろう。ただし,本書の中に,すべての薬物が網羅されているわけでないことも,念頭に置いてほしい。
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。
この度は『薬毒物情報インデックス』をご購入頂き,誠にありがとうございます。本書に以下の誤りがございましたので、ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。
p71表2 99mTc-MDP(740MBq投与)の尿中への排泄と,蓄尿された尿からの被曝
【誤】
投与後の時間 | 尿中への排泄量(MBq) | 尿バッグからの線量率(mGy/h) | |
尿バッグ表面 | 尿バッグから15cm | ||
0〜1時間 | 222 | 1.16 | 0.017 |
1〜4時間 | 111 | 0.68 | 0.101 |
4〜7時間 | 44.4 | 0.264 | 0.39 |
【正】
投与後の時間 | 尿中への排泄量(MBq) | 尿バッグからの線量率(mGy/h) | |
尿バッグ表面 | 尿バッグから15cm | ||
0〜1時間 | 222 | 1.16 | 0.17 |
1〜4時間 | 111 | 0.68 | 0.101 |
4〜7時間 | 44.4 | 0.264 | 0.039 |