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薬毒物情報インデックス

診療・分析関係者,待望の1冊!

定価:8,140円
(本体7,400円+税)

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立ち読み

監修: 鈴木 修(浜松医科大学 理事・副学長)
監修: 大野曜吉(日本医科大学大学院医学研究科 法医学分野 教授)
ほか監修: 須崎紳一郎(武蔵野赤十字病院 救命救急センター 部長)
判型: -
頁数: 784頁
装丁: 2色刷
発行日: 2014年11月20日
ISBN: 978-4-7849-4151-3
版数: 第1版
付録: -
「中枢神経作用薬」「農薬」「自然毒」「規制薬物・危険ドラッグ」の情報を1冊にまとめた,わが国では他に類を見ない薬毒物・総合データベースの誕生です。€
全462項目に上る各種薬毒物の構造,物性,分析基本情報,マススペクトルデータ(GC-MS,LC-MS),製品名,中毒症状・薬理作用,薬物動態,治療・中毒濃度がこの1冊に凝集(※:中枢神経作用薬,農薬のみ)。和名,英名,製品名,由来物質の4種類の索引により,非常に引きやすく工夫されています。
医師,薬剤師,看護師のほか,薬毒物情報を取り扱う警察官,弁護士などの職種にも最適。診療・分析の解説付きで,初めての方にも安心してお読みいただけます。
診療科: 基礎医学 薬理学

目次

執筆者一覧執筆者一覧
巻頭レビュー①
巻頭レビュー②
凡例
参考資料
薬効分類コード一覧
製薬会社略号一覧
索引
化合物英名索引
化合物和名索引
製品名索引
由来物質名索引
薬毒物情報インデックス
中枢神経作用薬など
農薬
自然毒
規制薬物・危険ドラッグ

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序文

巻頭レビュー 中毒分析とは

€鈴木 修(浜松医科大学 理事・副学長)

€中毒学は大変幅広い領域にまたがっている。工場などで使用する有機溶剤への慢性曝露による健康被害の解明(労働衛生学),急性中毒で救急外来に搬送され,治療される救急医療(臨床中毒学,救急医療学),さらには最近社会問題となっている危険ドラッグ(いわゆる脱法ハーブ)などからの乱用薬物の検出(鑑識科学),さらには死体を対象にして,死因もしくはそれに影響を与えた化学物質を究明する(法中毒学・法医学)などすべて中毒学に含まれる。その際,中毒を引き起こすと考えられる化学物質の正確な分析が大変重要になる。

€今回,「薬毒物情報インデックス」が出版の運びとなった。現代社会では無数の新規の化学物質が作り出され,それらが多くの疾患の治療薬となっている反面,健康被害も増加し,その中で向精神作用のあるものが乱用の対象になっている。救急医療や法医解剖の現場では,常に薬毒物の関与を念頭に置きながら作業を進めなくてはならない。膨大な数の薬毒物について,すべてをスクリーニングすることは不可能である。まず,おおよその「当たり」をつけてから,治療や分析作業に入ることが必要となる。そのためのデータベースを集積したものが本書である。救急医療現場従事者や法中毒学・法医学関係者にとって,問題となる薬毒物を推定するのに,本書は大変有益な情報を与えてくれるものと確信している。また,分析者にとっては,分析法の選択に大いに役立つであろう。ただし,本書の中に,すべての薬物が網羅されているわけでないことも,念頭に置いてほしい。

(続きは本書をご参照下さい) 

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レビュー

【書評】構造から薬物動態まで,分析にかかわる方々の基本の書

吉岡敏治氏(大阪府立急性期・総合医療センター院長/(公)日本中毒情報センター理事長)
欧米先進諸国では、中毒治療施設、分析施設、情報部門を備えた中毒対策センター(Poison Control Center)が、1950年代に次々と設立された。わが国では、1983年にようやく日本中毒学会の前身である中毒研究会が東京と大阪で開催され、1986年にはこれが全国規模に発展した。そして、その同じ年に(財)日本中毒情報センターが事業を開始している。

しかし、この30年間の遅れは如何ともしがたく、治療は救命救急センターで行うとしても、日本中毒情報センターは文字通り情報部門のみであり、臨床例の薬毒物分析施設がないことは致命的である。

このような歴史的背景の中で、わが国においては簡易キットを用いた分析がわずかに健康保険で認められるようになったばかりである。また、臨床例における本格的な中毒起因物質の分析については、一部の施設でその緒に就いたばかりである。

本書は、法中毒分野の研究者が薬毒物の分析をスムーズに行うために収集していた基本情報をデータベース化すると同時に、中毒症状や剤形などの製品情報を加えて出版されたものである。その具体的な構成は、分子構造、分析機器情報、GC-MSマススペクトルデータ、LC-MSマススペクトルデータ、製品情報、中毒症状、薬物動態から成っており、これらが見開きページでコンパクトにまとめられている。

したがって、薬毒物分析に携わる方々を中心に、中毒症例を扱う臨床医、警察、消防、司法などの薬毒物情報を必要とする多くの分野の方々には、本書を基本の書として是非活用していただきたい。その結果、わが国の薬毒物分析の遅れを取り戻す一助になることを期待している。

なお、臨床医にとって必要な治療情報などさらなる情報は、前記の日本中毒情報センター(http://www.j-poison-ic.or.jp)への問い合わせをお勧めする。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

この度は『薬毒物情報インデックス』をご購入頂き,誠にありがとうございます。本書に以下の誤りがございましたので、ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。

p71表2 99mTc-MDP(740MBq投与)の尿中への排泄と,蓄尿された尿からの被曝

【誤】

投与後の時間 尿中への排泄量(MBq) 尿バッグからの線量率(mGy/h)
尿バッグ表面 尿バッグから15cm
0〜1時間 222 1.16 0.017
1〜4時間 111 0.68 0.101
4〜7時間 44.4 0.264 0.39

【正】

投与後の時間 尿中への排泄量(MBq) 尿バッグからの線量率(mGy/h)
尿バッグ表面 尿バッグから15cm
0〜1時間 222 1.16 0.17
1〜4時間 111 0.68 0.101
4〜7時間 44.4 0.264 0.039


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