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抗菌薬の低用量投与には歯止め必要【高齢者医薬品適正使用検討会】

No.4862 (2017年07月01日発行) P.16

登録日: 2017-06-27

最終更新日: 2017-06-29

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厚生労働省の「高齢者医薬品適正使用検討会」(印南一路座長)が6月23日に開かれ、大井一弥構成員(日本老年薬学会)が、高齢者に対する抗菌薬投与について解説した。

大井氏は「抗菌薬の適正使用についてさまざまなところで議論されるようになる中で、高齢者に対する抗菌薬の低用量処方が増えている」と問題視。抗菌薬使用には必ず適正な用法・用量があるとして、「低用量投与に歯止めが必要」と指摘した。

その上で大井氏は、抗菌薬の排泄経路について説明。①腎機能低下時に投与量の調節が必要なペニシリン系(ピペラシリンを除く)やセファロスポリン系(セフォペラゾンを除く)などの「腎排泄型薬剤」、②腎機能低下時も投与量変更は不要であるセフォペラゾン、クリンダマイシンなどの「肝・胆道系排泄型薬剤」、③重篤な腎機能障害の場合は投与量を変更するセフトリアキソン、クラリスロマイシンなどの「腎、肝・胆道系両方」─に分類し、病態に合った薬剤選択の必要性を強調した。


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