(東京都 H)
ヒスタミンは痒み惹起物質として知られていますが,痛みの受容にも関係しています。ヒスタミンの皮下投与により侵害受容器を興奮させて痛みが生じることは,1930年頃から報告されています。細胞組織損傷・炎症により障害された組織,毛細血管からの血小板,局所のマスト細胞などから多くの生理活性物質(ブラジキニン,K+,セロトニン,ヒスタミン,PGE2,PGI2,LTB4,サブスタンスP,VIP,CGRP等)が放出され,痛覚神経線維終末が刺激されます。細胞が障害されたときにヒスタミンが遊離され,血管拡張,痛み,浮腫を発生させるのです。
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