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救急医療体制、制度改正の必要性を含め議論─厚労省検討会
厚生労働省の「救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会」（遠藤久夫座長）は21日、救急医療体制について制度改正の必要性を含めた議論を開始した。
現在の救急医療体制の体系は1977年に制度化されたもの。厚労省は、経済構造の変化を踏まえた適切な体制のあり方や、質が高く効率的な体制構築のための医療機能の分化・連携のあり方などの論点を提示し、根本的な体制の見直しの必要性を含めた議論を求めた。
検討会で厚労省は、第2次救急医療機関と救命救急センターで明確な機能分担を行っている地域がある一方で、機能分担を行っていない地域もあるという実態を紹介。構成員からは、地域によって求められる体制は異なり、根本的な見直しをしてもインパクトはないのではないかとの意見が上がった。
検討会では、機能に差がない2次救急指定病院や救命救急センターの診療報酬上の評価についてなど、今後も救急医療体制について議論を深める方針。
