有棘細胞癌の多くは手術で根治できますが,一定数の患者は遠隔転移を生じてしまいます。このような症例に対して標準的な化学療法はなく,治療に難渋することが多いです。進行期の有棘細胞癌に対する治療方針について,がん・感染症センター都立駒込病院・吉野公二先生にご解説をお願いします。
【質問者】
藤澤康弘 筑波大学医療医学系皮膚科准教授
【原発巣,所属リンパ節郭清のどちらかが不可能な場合,化学放射線療法を施行】
2009年に有棘細胞癌のステージ分類がリンパ節の転移数ならびに大きさを考慮したものとなり,進行期の定義が変わりました。そのため,進行期の定義としてリンパ節転移の側面から2個以上のリンパ節転移,そして大きさが6cm以上であればステージⅣとなります。また,従来通り内臓転移もステージⅣとなります。
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