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■NEWS 20年度診療報酬改定、“第1ラウンド”では年代別に課題を整理―中医協総会

No.4954 (2019年04月06日発行) P.66

登録日: 2019-03-27

最終更新日: 2019-03-27

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中央社会保険医療協議会総会(田辺国昭会長)は327日、厚生労働省が提示した2020年度診療報酬改定に向けた議論の進め方を了承した。春から夏にかけての“第1ラウンド”では、患者の疾病構造や受療行動を意識しつつ、年代別に課題を整理。報酬体系に囚われすぎず、幅広い視点から横断的な議論を促す。

厚労省が総会に示した方針によると、第1ラウンドでは、①周産期・乳幼児期、②学童期・思春期、③青年期・壮年期・中年期、④高齢期、⑤人生の最終段階―の5つの年代に分け、各年代の医療ニーズを踏まえて課題を検討する。医師の働き方改革やICT技術の活用、人口減少社会における医療体制の確保など、昨今の医療に深く関連するテーマについても課題を整理する。

秋以降の“第2ラウンド”では、これまでの改定前年の議論の流れを概ね踏襲し、外来・入院・在宅・歯科・調剤といった個別テーマごとに、具体的な報酬上の評価について検討を進めていく。

同省の提案に対し、今村聡委員(日本医師会)は「検討項目に挙がっているテーマは重要なものばかりだが、表面的な議論で終わってしまっては意味がない」と述べ、十分な審議を行えるだけの時間の確保を求めた。猪口雄二委員(全日本病院協会)は、AIやロボティクスなどの新技術を「診療報酬体系にどのように導入するかが重要」と述べ、重点的に取り上げるよう要望した。

幸野庄司委員(健康保険組合連合会)は、18年度改定で創設された妊婦加算が凍結された経緯を踏まえ、「国民の納得性」の高い診療報酬を目指すべきと主張した。

20年度改定に向けた議論の進め方を了承した3月27日の中医協総会

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